2015/01/18
いったん朝2時半頃に起床。体内時計は6時なので正確だ。二度寝して、5時過ぎに起きる。
朝食は6時半から食えるのだが、飛行機の出発時刻が7時半なので間に合わない。支度をして、6時前にチェックアウトし、送迎バンで空港へ。
空港の建物に入るにはEチケットとパスポートが必要で、そこに列ができている。
無事建物に入り、ジャバルプルまでの飛行機の航空会社スパイスジェットのカウンターでチェックイン。LCCなので荷物の重量制限が厳しく、それに引っかかったため追加料金を払う。
荷物を預けて、直ちに中へ。セキュリティゲートは男女別で、いったん手荷物をスキャナに通してから、人間の列に並び直してゲートをくぐる。手荷物にタグをつけろと言われて、紙のタグを渡される。意味が分からずとまどっていると、隣のおじさんが手荷物にタグをつけてくれた。金属探知のゲートらしいものはあるが、ゲート自体は動いていないようで、ゲートを通った後全員を係員が金属探知機でなで回すので時間がかかっている。
なで回された後、手荷物を受け取る。バックパックだけ出るのが遅れていて、一瞬盗まれたかと思ってちょっと焦った。スキャンされた手荷物のタグにスタンプが押されて、それがチェック済みの証拠になっているようだった。ということで出発ロビーへ。
まず出発ゲートを確認。ゲートはロビーの下の階で、待合いのための椅子などはなく、混雑している。少し時間があるので朝食を何か食おうと思い、上の階へ。
といっても、あまり良さげなものはないので、適当でいいやと思ってスタンドで何か買う。サンドイッチもあったが、なんかパックに入った米みたいなものを買う。あとコーヒーと水。米みたいな奴は電子レンジで暖めてくれた。
で、食べてみると、米みたいな奴は色付きのマッシュポテトだった。野菜が入っていて、カレー味ではなく、基本的にそれほど辛くないが、中にししとうの「当たり」が1本入っていた。
食べ終わって出発ゲートへ。搭乗時刻の7時を過ぎているが、何も起こらない。外は霧だかスモッグだかで視界が悪く、ひどい状態。
しばらく待っていると、出発時刻が8時15分になったというアナウンスがあった。座る場所もないので、上の階に戻る。
ほかの便も軒並み遅れているらしく、フライトインフォメーションですべての便に Delayed がでている様子はある意味壮観だ。
上の階にはたくさん椅子があるが、人が増えていて席がいっぱい。しばらくうろうろして、ようやく空席を見つけて座れた。30分ほど資料を作ったりする。
8時過ぎにゲートに行ってみると、やはり搭乗が始まる気配はない。一瞬表示がBoardingになったので「ようやく来たか」と思ったらすぐ消えて、次の便の表示になってしまった。係員に聞いてみると、出発は9時半ぐらいになりそうだが、天候次第だとのこと。今日の予定が移動だけでよかった。それにしても、こんなに遅くなるならホテルで朝食が食えたなあ。もったいないことをした。
また上の階に戻る。今度は少し空いていたのですぐ座れた。しばらく日記を書く。
9時半頃ゲートに戻ってみると、何の表示もないが搭乗が始まっていた。外はまだ深い霧につつまれている。ゲートからバスに乗る際に、手荷物のタグをチェックされる。持っていた肩掛けのポーチに初詣で買ったお守りが下げてあったので、係員がそれを見て変な顔をしていた。
バスで飛行機の所まで行って搭乗。今回は中型のプロペラ機。
それで乗ったはいいが、手続きに時間がかかるとかで、そのまま機内で待たされる。ゲートの近くで待たされるよりはましだが。みんな遠慮なく電話とかしているので、こちらもいろいろ調べ物をしたりする。
機内ではチョコクッキーとマンゴージュースが配られる。スパイスジェットはLCCなので通常は何も出ないと思うのだが、遅れてごめんなさいのつもりなのだろうか。
10時を過ぎると、日が高くなって、だいぶ霧が晴れてきた。晴れるということはやっぱり霧だったのか。
飛行機は動かない。時々機長のアナウンスが入るが、「国際線が優先なので短距離便は後回しになっている」みたいな言い訳を言うだけで、具体的にいつ動くのかをなかなか言わない。
それでも11時過ぎに何とか離陸。ジャバルプル到着は13時過ぎ。予定より4時間遅れだ。飛行場では、小さいバスがお迎え。全員はバスに乗れないので、ピストン輸送で3往復。ターミナルは歩いても3分ぐらいなので歩いたほうが早いのだが。
ターミナルで荷物を受け取ったところで、迎えのガネーシュ氏が来ている。日本人は私だけなので、すぐ見つかったようだ。
迎えの車でホテルまで。空港の周りは草地にところどころ灌木が生えていて、荒地という感じ。何もない。空港からほど近いところに今回の目的のインド情報技術大学(IIITDM)のキャンパスがある。日本だと山の中に忽然と現れるキャンパスが結構あるが、こちらでは荒地の中に忽然とキャンパスがあるらしい。
IIITDMのところで、今回私の世話をしてくれる博士課程学生のクマル君が乗ってきた。途中、世話教員のカンナ先生に電話でごあいさつ。
道の途中にはいたるところに牛とかヤギとかがいて寝そべったりごみをあさったりしている。何してるのかわからないが集まっている人たちとか。インドに来たんだなあという感じがしてくる。
というわけで、まずホテルへ。チェックインしたあと、午後から市内観光に連れて行ってくれるということなので、14時半に約束して別れる。
部屋はまあまあな感じ。
昼なので昼飯を食いたいが、近くに食べるところがあるのかどうか偵察。ホテルはちょっと奥まった敷地にあるのだが、門のところには神様が祀られている。シヴァ像だろうか。
ここは町の中心からは外れていて、まわりは賑やかっぽい感じではない。ちょっとした売店みたいなのがあるだけ。
犬が寝ている。
10分ほど歩いて、これは何もないなと思ったので、持参の食糧ですませようと部屋に戻る。戻ってみると、部屋の電気がつかない。よくある部屋のキーを壁のスロットに差し込むと電気がつくタイプの部屋なのだが、何度カードを入れても電源が入らない。とりあえずフロントに文句を言って、うす暗い部屋の中でクッキーとかぬれせんべいとかをもそもそ食べる。
部屋にいても何もできないので、ロビーに行って15分ほど待つ。
14時半ちょっとすぎに迎えが来て、観光に出発。
ホテルは町の東側なので、街中を過ぎて町の西側へ。街中は人と車とバイクと牛と犬が入り乱れていてカオスな感じ。みんなが警笛を鳴らしながら走っている。
20分ほど走って、最初の目的地へ。Pisanhari Ki Madiya（ピサンハリ・キ・マディヤ？）というジャイナ教の寺院だそうだ。
下に寺院があって、山を登った上のところにも寺院がある。まず下の寺院へ。
インドの寺院では、敷地に入るときは裸足なんだそうだ。入口のところで靴と靴下を脱ぐ。
中は撮影しなかったが、建物は円形で、天井はドーム状で夜空のような模様と星のような照明がついている。中には無数の神像（座禅を組んでいて、仏像に似ている）が規則的に配置されていて、中央にはやや高いところに5体の神像があるが、中央神みたいなものはない。クマル君に聞いたところ、ジャイナ教ではそういう中央神みたいなのはないんだそうだ。それぞれの神像が何かのものを象徴しているらしい。
入口のところでは、爺さんが「お供えの火を買っていけ」とか「パンフレットはいらんかね」という感じで売ってくるのでお断りして寺院を出る。
次に上の寺院へ。山の登り口のところで靴を脱ぐ。
上の方からはジャバルプル市内が一望でき、眺めがよい。この辺は空気もきれいで見通しがきく。
上まで行ってみると、いくつかの建物があり、床も建物も大理石で美しい。
ジャイナ教の神様たち。それぞれのシンボルが書いてある。ライオン、馬、木、亀、蛇、魚、ほら貝などなど。全部で何体あったのか数えてないが、相当な数並んでいた。
中央には裸像があるが、ジャイナ教の僧侶は全裸で暮らすのだそうで、そういうことだろうか。開祖のマハーヴィーラなのかも。
下の方には穴倉みたいな礼拝所があって、自然の岩の下にリンガのような神様が祀ってあった。上の岩には無数の人の像が刻まれていて、これは歴代のティルタンカラ（解脱者）なのだそうだ。礼拝所のわきにはこまごましたものが置いてあって、実際に使われていることがわかる。参拝の後は、後ろを振り返らずに外に出るように言われた。
次にバランシング・ロックへ。要するに落ちそうで落ちない岩。「この辺に地震はないの？」と聞いてみたが、何十年か前にM7の地震が起きたことがあるとかだった。もう何千年もこの岩はこのままらしい。この岩の写真を受験生用のお守りに売り出したらどうだろうか。
そこから帰るのかと思ったら、大分走ったところで止まった。今度はヒンドゥー教のお寺らしい。
この時はここがどこなのかわからなかったが、後で調べたらKachinar City Shiva Templeというシヴァ神のお寺だそうだ。
中に入っていくと、巨大なシヴァ像が。
例によって靴を脱ぐが、有料の靴預かりがある。
裸足で中に入ると、巨大シヴァ像に圧倒される。
中央では香が焚かれていて、近くには牛の像。
シヴァの凛々しいお姿。
周りは市民の憩いの場らしくて、子供たちが走ったり這い回ったりしている
見学はこれで終わりで、ホテルに送ってもらった後、明日の時間を決めて分かれる。
ホテルに戻ってみると、電気が直っていない。もう一度フロントに文句を言って、係の人に直してもらう。
いろいろ試して、結局このスイッチごと全交換。差し込みになる鍵のキーホルダー部も交換になった。無事電気がついてよかった。
夕食だが、ホテルのすぐ横の建物がホテル付きのレストランだと教えてもらったので、そこに行くことにした。ところが時間が早くてまだ空いていない。せっかく外に出たので、周辺を少し散歩してみることにした。
まず近くの売店をのぞく。水やコーラ、ポテトチップなどスナックのほか、コメの量り売りとかスパイス、ちょっとした日用品などを売っている。ファンタとインスタントラーメン一袋、それから何かのお菓子を買う。
ホテルの周辺にはちょっとした店。なぜかあちこちで火を焚いている。
少し歩いたところにロータリーがあり、その向こうにやや賑やかな（それほどでもないが）エリア。魚屋が多いようだった。
15分ほど歩いて、いったん部屋に戻る。買ったものを置き、今度はレストランへ。ホテルの外ではなんか音楽がかかっていて、後で見たところ結婚披露宴だったようだ。
で、店へ。看板がないので店の名前がわからん。
中に入り、とりあえずビール。茶色いのはカレーせんべい。
メニューを見てもなんだかわからないので、ウェイターに聞いて、チキンカレーっぽいのとご飯もの、それとサラダを頼む。
まずサラダ。普通
しばらくしてカレーとご飯が来る。相当な量。ご飯の方は、骨付きチキンが入ったパエリヤみたいな（ビリヤーニ）ので、壺焼きみたいに上にパイみたいなものが被さった状態で来た。ウェイターが上の方を切って、かぶっていたものはそのまま持っていった。
カレーは「まあ辛い」程度。どちらの料理も大変うまいのだが、いかんせん量が多すぎる。あきらめて半分ぐらい食べたところでギブアップ。1800ルピーぐらい。まあそんなもんだろう。
食後に何か出た。ちょっと味見したら、アニスの風味の甘いなにかだった。
ということで、食べ過ぎて腹痛くなりながら部屋に戻る。料理も勝手がわからないと辛いな。二人ならちょうどいい量だったかもしれない。
腹がいっぱい過ぎて何もできないので、夜9時半ごろに寝る。
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