6月25日(日)

　１０時過ぎごろ家を車で出発。３０分ほどで仙台空港近くまで来る。以前お世話になった駐車場に車を停めて、空港へ。
　８月にアメリ力に行く娘のために米ドルのＴ／Ｃを買おうと思ったが、日曜なので自販機しかなく、売っているパックの額が大きすぎたのでやめる。イスに座ってしばらくガイドブックを眺める。

　１１時半にアシアナの力ウンタが空いたので荷物検査に並ぶ。同じ会議に出るＳ研究室の人たちが来ている。チェックインは特に問題なく終了。
その後、国際コーリングカードを買い、売店で非常用食料を買う。それから、ソウルで合う人におみやげを買う。何を買うか少し迷ったが、結局支倉焼を買った。飛行機の内では軽食が出るが、まだしばらく時間があるので、１階のａｉｒ　ｃａｆｅで空港カレーを食べる。
2階の出発ロビーに戻ってみると、出国ゲートの付近に人がずらりと並んでいる。これは大変と最後尾に並んだが、どうも様子が変だ。よく見ると、人が集っているのは出国に並んでいるのではなくて、誰かを見に来ているようだった。集っているのがおばさんばかりなので、これは韓流スターの誰かかな、と思ったら、リュ・シウォンだったようだ。（残念ながら？本人を見ることはできなかった）
韓流おばさんたち

出国してから、ロビーでＳ研究室の人たちとしばらく話す。搭乗ゲ一トは割と早く開いた。飛行機の中では、３人がけの椅子に１人だけだったので楽ちん。
２時ごろ機内食。赤魚と野菜の煮つけ、ごはん、貝のサラダ、果物、パン、水。例によってコチュジャンのチューブがついている。飲物にはロッテ飲料のサイダーをもらう（珍しいので頼んでみたが、味はごく普通だった）。食後にコーヒー。煮つけはなかなかいける。水はキープ。
機内食

　2時間ほどで飛行機は順調にインチョン空港に到着。
インチョン空港のキャラクター？

入国に並んでいたが、私の前の人がやけに時間を食っていて、ちょっとイラつく。私の入国審査は無事終わり、S研究室の人たちとゲートの外でちょっと待っていると、辺りが騒がしい。S研究室の韓国人留学生のKさんが周りの人の会話を聞いたところによると、韓国のW杯メンバーがちょうど帰国するところだそうだ。少し待っていると、背広を着たアドフォカート監督と、ジャージを着た選手達がやってきた。あたりは騒然、Kさんは興奮して写真を撮りまくっている。（選手の名前を出されても、私はパク・チソンとアン・ジョンファンぐらいしか知らないが…）。
韓国のW杯選手達

選手達は一瞬で通り過ぎ、我々もバゲッジクレームへ。私の荷物は問題なく出たので、ここでS研究室の人と別れ、お金をウォンに換える。いまウォン高なので、 10000円が80000ウォン弱。今回は自主行動が主体なので、50000円替える。

　そこから到着ロビーに出ると…すごい人だかり！
大歓迎

人に囲まれた道しか通れない。選手が通るたびに、耳をつんざく黄色い歓声が上がる。すごい歓迎ぶりだ。私はようやく人だかりを抜けて、リムジンバスの発着場へ。私が乗るバスは602番なのだが、バス停の番号と対応していないために、どこから出るのかわからずうろうろする。ようやく案内板を探して、乗り場に行こうとしているところでさっきのKさんに会い、切符の買い方などを教えてもらう。
バスの路線表

切符を買い、バスに乗ってソウル市街へ。

　40分ほどでバスはソウル市内に入り、さらに20分ほど走った東大門市場で降りる。ここからホテルまでは少しあるので、スーツケースをガラガラ押しながら歩く。アーケード街を抜け、平和市場の前を通って乙支路に向かう。アーケード街の店はあらかた閉まっていて、道の真ん中でおばちゃんがチヂミなどを売っている。
東大門市場

途中に清蹊川があり、家族連れなどがのんびり歩いている。
清渓川

そこからホテルのほうに向かうと、あちこちに警官が立っている。しばらく迷った後、ちょっと場末な裏道に目的のホテルを発見。「地球の歩き方｣では縮尺の大きい地図にも場所が乗っているホテルなのになあ。でもホテルの中は普通で、チェックインもスムーズ。部屋代はクレジットで支払済みなのだが、それも確認できた。
ニュー天地ホテル

　部屋に入って、部屋の様子を観察。部屋は割と広くて清潔。インターネット接続があるはずなのだが、LANのジャックが見当たらない。散々探して、机の後ろにLANケーブルが落ちているのを発見。接続してみたところ無事動いていた。早速自宅にメールを出す。次に、ソウルに住んでいる私の研究室の卒業生のKさんに連絡するために電話をかけようとするが、どうすれば外線にかかるのかわからない。そういうことを説明した書類は部屋においていない(宿泊約款はあったが)。０発信をしてみたが、フロントにつながってしまった。仕方ないのでフロントに聞くと、９で外線だそうだ。早速Kさんに連絡して、火曜日か水曜日に会うことにする。

　一段落したので、何か食べに行く。まだ外は明るいので、まず東大門まで歩いてみる。

東大門市場は24時間空いているとガイドブックにはあったが、今日は日曜日のせいか、店はあらかた閉まっている。途中数軒食堂らしい店があったが、何の店なのかわからない。東大門までふらふらと歩いた末、ホテル周辺の店で食べることに。

　ホテルの周辺は怪しい雰囲気。ホテルの隣のビルでは何か工事をしていて、地下から大きい機械(ボイラー？冷凍機？）を重機で出したり入れたりしていた。そのビルには、「ピンクアンマ」「だんせいせんようマツサージ」という看板も。これは、当然、アレでしょうねえ。ちなみに、ホテルの2階にクラブみたいなものがあり、「ルームサロン　スピア」と書いてあったのだが、後で調べたらルームサロンというのはクラブと風俗店の中間みたいな店のようだ。道理で夜中になるとポン引き風のお兄さんがホテルの前でうろうろしていると思った。なお、ホテルと同じ建物で横にある店はキャバレーで、夜中のあいだずっとカラオケを怒鳴る声がした。
ピンクアンマの店

近くには、中華料理と書かれた店、うなぎの水槽がある店(「ウナギヤ」と日本語で書いてあった)、「ドジョウ鍋」と日本語で書かれた店、トンカツの写真があってRestaurantと書かれた店などがある。

どこに入るか迷ったが（店の前のメニューは、読めたとしてもなんだかわからないのだ)、結局「Restaurant」と書かれた店に入ることに。店には客は誰もおらず、店のおばさん(いかにもおばさんくさいワンピースを着ておばさんパーマをかけている)が厨房の床を掃除していた。
韓国のレストランです

　とりあえずメニューを頼んでみたが、何が書いてあるのかわからない(一応ハングルの発音はわかるのだが)。見かねたおばさんが、店に飾ってある写真を指差して「トンカスはどうだい？」と勧めてくれた（ようだ）。トンカスの隣に飾ってあった、ご飯と赤っぽいあんかけみたいな写真のものを頼む。そのうち中年の男女の客がやってきて（顔なじみのようだ）、自分でビールを出して飲みながら大声でなにやら話していた。
　しばらくして料理が出てきたが、赤飯のカレーだった。
韓国のカレー

カレーなら昼間食ったばかりだよ。食べてみたが、さほど辛くない普通のカレー。バーモントカレーの中辛のような味だ。具はたまねぎ、にんじん、じゃがいもとごく普通。きゅうりの水キムチと、なんだか茎っぽい野菜のキムチが出た（後で聞いてみたら、大根の葉のキムチだったようだ）。赤いほうのキムチは結構辛い。量は結構あったので、食べ終わっておなかいっぱいになったところで、「コーヒーを飲むか？」と聞かれたので頼むと、インスタントコーヒーが出てきた。かき混ぜて飲んでいたら、おばさんが砂糖を持ってきた。砂糖の壷にスプーンがついてなくて、さっきかき混ぜたスプーンで砂糖を入れたが、おばさんは特に不審に思わなかったようだ。コーヒーを飲み終わって店を出る。5000ウォン。コーヒーはサービスだったようだ。

　レストランを出て、近くのコンビニで明日の朝食を買う。パン、お茶、アイス（これはすぐ食べる）、ヨーグルト。袋が21ウォンだった。部屋に戻ってアイスを食べた後、明日の発表の練習。時間を計るも、1回目はグダグダで最後まで行かず。2回ほどさらに練習しながらスライドを手直しして、ようやく20分ほどで発表できるようになる。でも、持ち時間が20分なので、発表は15分ぐらいにしなければならない。今日は疲れたのでこれでやめて、また明日やることにする。シャワーを浴びて寝る。

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