newとdelete

データを動的に確保するとき，Cでは次のようなことをよくやる．

struct vector2D *v;
...
v = (struct vector2D*)malloc(sizeof(struct vector2D));
...
free(v);

C++では，動的なメモリの確保と再利用のための演算子が用意されている． 上記の例は，C++では

vector2D *v;
...
v = new vector2D;
...
delete v;

と記述でき，簡潔だ．ここまで述べた例では，Cの例とC++の例とは ほとんど同じ意味だが，後述するコンストラクタやデストラクタが 絡んでくると，意味が変わってくる．

newとdeleteを使って，配列を確保することもできる． 例えばvector2Dの10個の配列を確保する場合，

struct vector2D *v;
...
v = new vector2D[10];
...
delete[] v;

と記述する．メモリを回収するのが，deleteではなくdelete[] というところがポイントだ．